3月8日、大潮の土曜日。
中央環状線が開通した日。
深夜2時に浦和駅で、釣り友達のフレンチシェフと合流し、彼の車で千葉県富浦港に向かいます。
今日、人生初の磯釣りをします。テレビで幾度も見ているけど、事前に聞いた話だと、かなり激しい釣りみたいです。
バス釣りをメインでやっているので、かなり次元の違う釣りになりそうです。
ただ、、天気予報は最悪。おおシケで、ほとんどの渡し船が中止。
唯一、富浦港の渡船は運営しているらしい。
超不安だけどずっと楽しみにしてたので、とにかく釣りがしたい!
開通したての中央環状線をすいすい通り、あっという間に目的地付近の24時間営業の釣具屋に到着。
その釣具屋にて必要なモノをシェフから教えてもらい、針やハリス、ガン玉、ウキ止め、からまん棒、バッカン、オキアミ、謎の粉を購入しました。
釣具屋の出口の横でオキアミと謎の粉をザクザクまぜまぜします。
よ〜くまぜたら、それをバッカンに詰め込みます。磯釣りは事前準備が重要みたいです。
港に着くと、既に駐車場はいっぱいで、約30人ほどの猛者達がおりました。
僕らも車から降りて磯用のシューズに履き替えたり、着替えたりします。
渡船の方に行くと、受付のお姉さん二人が受付やら集金をしており、4,300円支払いました。
おや?暗くてよく見えないけど、白い何かが空を舞っていました。なんとそれは雪でした、、
だんだん明るくなり、せっかくなんで、受付のお嬢さんに写真を撮ってもらいました。
防水のパンツを買う暇がなく、コンビニで売ってる雨合羽のパンツを履いてみましたが、、、ん〜絶妙なダサさ!
6:30頃、やっと僕らの番が来て、僕とシェフともう一人の方と3人で渡船に乗り込みました。
港から出るともうそこは別世界。海がシケまくっているので、船はすげー揺れるし波しぶきが顔に向かって飛んできます。
ざばばばば〜、ごっくん。
思い切り波をかぶり、ちょっと飲んでしまいました。げっぷ。
船の上では船にしがみつくので必死で写真を撮る余裕もありませんでした。
港を出て約10分。目的の磯に着くと、躊躇する間も無く磯に飛び乗ります。
すると、びゅあーーーっとすごい風!飛ばされそうです。ホント。そして波もすごい。
磯に当たって砕けた波がかなり高い、、、
これは命がけの釣りになりそう、、、
磯に上がった後、初心者の僕はどこへ行けばいいのかわからず、先輩方の言われた場所へ移動。
場所についたら仕掛けを作ります。しかし、風が強すぎて全然上手くいきません。
竿が風に押されてめっちゃ重い、、、、
そんなこんなで、仕掛けを作るのに約30分もかかってしまいました、、、
そして、記念すべき一投目!
びゅおーーーーーー!ぽちゃん、、、
・・・猛烈な向かい風のため足元に、、一応水の上。
さらに、記念すべき撒き餌の一投目!!!
びゅおーーーーーー!ばばばばばば、、、
・・・猛烈な向かい風のために思いっきり自分にぶっかかりました。
撒き餌、水を足すのを忘れていたのでパッサパサ。そりゃ飛ばないわ、、、
釣りロマンや、THE FISHINGで見た磯釣りのイメージとかけ離れております。。
撒き餌に水を足し、風の強弱を読みながら仕掛けを投げなおし、手首のスナップを効かせて撒き餌を投げます。
お、なんだか様になってきた気がします。
でも、ウキのアタリの見方がよくわかりません、、、
今までハゼ釣りやヘラブナ釣りで使ってきたウキとは全然ちがうし、波が高いのでわけわからんのです。
沈んだと思ったけどそれは高波のせいだったり、ガン玉付けすぎだったり、、
さらに風が強いので気をぬくと海に落ちて死ぬかもしれないという状況。
雨も降ってます。
1時間ぐらい頑張ってちょっと一休み。
自分がいたところを見ると、ひどいことに。。。お母ちゃんがみたら怒られそうな汚し具合。ひどいなこれは。後で掃除ちゃんとしますから。
するとシェフがメバルを釣り上げました。おお、魚は居る!
しかし、僕にはアタリなし。アタリの見方、わかりません。
同船した人が、ここで一昨日入れ食いだったという場所に移動しました。
30分後、撒き餌をまこうとバッカンの方を見た後、海上のウキを探すと、、、
あれ、ウキが無い。一応合わせてみるか、、、
グググ!うお!キターーー!
引く引く!グレだ!
近くにいたシェフに声をかけると、小さいからぶっこ抜いていいよ!
ということで、グイーーンとぶっこ抜き!
やったー!今年の初魚!25cmくらい?
気分はこんな感じ。
結局、ウキが沈む瞬間見れませんでしたが、、、それでも嬉しい一匹!
釣れた場所はこんな場所。
そのあと、アタリは全くなし。
12時頃、暴風の中、どこかで叫ぶ声が。
振り向くと同船した人がなんと、45cmくらいのクロダイを釣り上げていました!
すげーーー!
すごいですねーー!!と叫ぶと、もう満足したのか、そのクロダイをリリースしてしましました。
えーーーー!もったいない、、、
でも魚を見たおかげで、こんな最悪のコンディションの中でもテンション上がります。
しかし、それからはもう寒さとの戦い。
結局なにも起きず、14時になり、しかたなく片付けを始めます。
するといきなり空が晴れてきました。
、、、こんなタイミングで、、ああ、自然は本当に気まぐれなんだな。
シェフはメジナ2匹とメバル数匹。僕はメジナ一匹とメバル一匹。
こんな最悪のコンディションの中、坊主は免れました。ふ〜!
15時になり、時間通りお迎えの船がきました。
なんかすごく虚しいけど、嬉しい。複雑な気分。
港に着くともうヘトヘト。
着替えて近くの道の駅でたらふく食べ、帰りの車では助手席でウトウト、、
シェフもお疲れのはずなのに家まで車で送ってくれました。
本当にありがとうございました。
とにかく、今回は、天候が悪く命がけの釣りになってしまったけど、
磯釣りは今までやってきた釣りとはもう別次元の釣りだと思い知らされました。
常に変わる天候、潮、風向に合わせて仕掛けやタナを変え、撒き餌を打つ場所、仕掛けを落とす場所を変えていきます。
ものすごく体力と頭を使う釣りでした。でも、これはかなりクセになりそう。
ちょっとお金かかるけど、やってみないとわからない魅力がありました。
今度は天気の良い日に行きたいです。
おわり